『富士ログ』 あの夏の富士山へ

箱根火山 大涌谷の噴火 Eruption of Ôwakudani, Hakone volcano

2015年6月29日、大涌谷で小規模な噴火が発生しました。これは、箱根火山の観測史上初のことでした。この時の噴煙らしきものを、富士山頂上付近から視認することが出来ました。

▼2015年6月28日04時40分撮影

一枚目の写真は噴火前日のものです。大涌谷についてはよく知りませんが、通常運転といった雰囲気なのでしょうか?

 

二枚目が、大涌谷で噴火中の様子です。一見すると美しい影富士を撮っただけのようにも見えますが…。

▼2015年6月29日18時34分撮影

箱根火山 大涌谷の噴火 2015年6月29日 富士山から撮影

なんと、影富士の頂上に大涌谷の白い噴煙(と思われる)が重なり、まるで影富士が噴火しているかのような景色が生まれました。美しい、といったら語弊があるかもしれませんが、予想だにしない偶然でした。

 

白い雲海の中にポツンと飛び出している場所、そこは紛れも無く大涌谷の真上でした。通常とは違う蒸気、噴煙の量に思えます。

箱根火山 大涌谷の噴火 2015年6月29日 富士山から撮影
箱根火山 大涌谷の噴火 2015年6月29日 富士山から撮影

と言っても、確かこの時は大涌谷が噴火したというニュースはまだ報道されておらず、「・・・あれ、大涌谷の方だよね、まさか噴火したの?」とビビっていたというのが正直なところです。実際に2015年は、富士山と箱根火山の噴火を危惧するTV番組や記事がヒートアップしていましたしね。

 

上記写真から約1時間後の写真が下記です。まだ少し白い噴煙がモッコリしていたのですが、それよりも気になったのが雲の妙な切れ間。いわゆる「地震雲」のようなものができていましたが、単なる一般的な気象現象でしょう。昨今の何でも地震雲と言ってしまう風潮は、あまり好きではありません。大涌谷の噴火と以下の写真について、専門家の方はどのようにお考えでしょうか。

▼2015年6月29日19時24分撮影


富士山に地震雲?

大涌谷噴火の翌日朝の写真が以下です。まだ激しく白い噴煙をあげていますね。

▼2015年6月30日07時12分撮影



▼2015年7月7日06時00分撮影

29日の噴火から約2週間後、大涌谷は噴火前の6月28日のように戻っていました。(一枚目参照)

▼2015年7月15日10時13分撮影