『富士ログ』 あの夏の富士山へ
箱根火山 大涌谷の噴火 Eruption of Ôwakudani, Hakone volcano
2015年6月29日、大涌谷で小規模な噴火が発生しました。これは、箱根火山の観測史上初のことでした。この時の噴煙らしきものを、富士山頂上付近から視認することが出来ました。
一枚目の写真は噴火前日のものです。大涌谷についてはよく知りませんが、通常運転といった雰囲気なのでしょうか?
二枚目が、大涌谷で噴火中の様子です。一見すると美しい影富士を撮っただけのようにも見えますが…。
なんと、影富士の頂上に大涌谷の白い噴煙(と思われる)が重なり、まるで影富士が噴火しているかのような景色が生まれました。美しい、といったら語弊があるかもしれませんが、予想だにしない偶然でした。
白い雲海の中にポツンと飛び出している場所、そこは紛れも無く大涌谷の真上でした。通常とは違う蒸気、噴煙の量に思えます。
と言っても、確かこの時は大涌谷が噴火したというニュースはまだ報道されておらず、「・・・あれ、大涌谷の方だよね、まさか噴火したの?」とビビっていたというのが正直なところです。実際に2015年は、富士山と箱根火山の噴火を危惧するTV番組や記事がヒートアップしていましたしね。
上記写真から約1時間後の写真が下記です。まだ少し白い噴煙がモッコリしていたのですが、それよりも気になったのが雲の妙な切れ間。いわゆる「地震雲」のようなものができていましたが、単なる一般的な気象現象でしょう。昨今の何でも地震雲と言ってしまう風潮は、あまり好きではありません。大涌谷の噴火と以下の写真について、専門家の方はどのようにお考えでしょうか。
大涌谷噴火の翌日朝の写真が以下です。まだ激しく白い噴煙をあげていますね。
29日の噴火から約2週間後、大涌谷は噴火前の6月28日のように戻っていました。(一枚目参照)